|
ひと昔前までは、タイに夢を描いてやって来た日本人は、圧倒的に日本食などの食べ物関係が多かったように思う。10年前は100軒もなかった日本料理店が今ではタイ全国で700店舗を超える勢いだ。しかも、日本調理人が自ら料理する本格的な店が増えている。さらに97年のタイバーツ下落以降、一度は撤退した日系企業も、2001年以降に再びタイへの進出が目覚しくなり今や6000社を超える。必然的に日本人の居住者も急増し、在留届数が4万人を超える勢いである。それに伴って日系の不動産業社も増えた。日本人が経営するカラオケクラブやマッサージ店も急増。誰しもがタイドリームを抱くようになり、そのいずれもが確かな経験を元にタイに乗り込んで来た熟練者たちである。ところが、近年になってその動向が変わってきている。大学を卒業したばかりの若者たちが日本で就職せずにタイに渡ってくる。最近では若い女性も相当数いる。殆どが学生時代にタイに遊びに来たときの思い出が強い。現地で普通に仕事を探して就職する若者もいるが、中にはかつて誰も足を踏み入れなかった業種に挑戦する若者もいる。その一人がMASA氏(28歳)トンロー15Jアベニューの向かい側にあるPenny’s Banlcony の2階で洋服のセレクトショップ【New Logic】のディレクターを務める彼は、元々アパレル関係の経験はない。しかし、元来ファッションに精通していた事もあり、自分達の好きな洋服を自分達の好きなファッションスタイルで自由に表現できる場として、さらには自分達の好きな音楽のスタイルに自分達の音に合ったファッションスタイルを表現できる場としてタイのカルチャーシーンに一石を投じてオープンさせた。商品の内容からしてもタイにはない質の高いスウェーデンと日本の製品のブランドを取り揃えたバンコクでは数少ないセレクトショップである。エレクトリック系の音楽が流れる斬新でCoolな空間が最新のバンコクっ子に注目されている。もちろんタイ在住の日本人達でも最新のファッションや流行の音楽を表現できる場として、あるいはコミュニケーションや情報の発信、収集の場としても十分活用できるショップである。(住所は552/3 Thonglor 16)自分の夢を掛けてやって来た若者は他にもいる。BTSサラデーン駅を下車してシーロム通りのソイ2/1の奥にクラブ【BREAKS】をオープンさせたHIROSHI氏(26歳)とYOSHIO氏(26歳)。すでに開業してから3年が経つ。自分たちだけで内装を手がけたという店内は、ハウスミュージックが流れるちょっと怪しい雰囲気が漂う異質な空間だ。DJにはDENON主催のバンコク大会で優勝経験があるJDJ(RCAのディスコにも出演)や多数の有名タイ人DJ。日本人DJを含めて20人くらいのDJたちが、曜日ごとにステージを盛り上げている。元々彼らはあのサザンオールスターズの桑田桂祐氏も歌っていた神奈川県茅ヶ崎のTinga Ringでも働いていたことがある。そんな彼らが3年前に、ある日本人との出逢いでクラブを開店する事になる。軌道に乗るまでは1年くらい掛かったが、今では日本人だけでなくファランやハイソ系タイ人のお客も増えている。営業日は水・金・土の週3日間。(Silom Rd.,soi2/1 2floor 0-2632-8928 www.breaksbeat.org )先に紹介したMASA氏もこのクラブでDJとして活躍中。まだまだ手探り状態で試行錯誤が続く次世代の若者たちだが、安定した会社や組織という枠を超えて、これからも自分たちのスタイルで挑戦し続けるだろう。 【New Logic】では、この号を持参して頂いたお客様にWESC商品を10%割引。また、在タイ日本人やタイ人で音楽・洋服・絵(グラフィックなど)を展示、または商品を置いてもらいたい人に店内の一部を提供。(問合せtel:0-2713-8405)
|